歯並びの治療|あまの歯科クリニック|丹羽郡扶桑町の歯医者

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歯並びの治療
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乳幼児の受け口(反対咬合)の治療にはムーシールド

乳歯列期(3歳~4歳位)の反対咬合には、反対咬合用オーラルシールド「ムーシールド」を使用して、噛み合わせの矯正を行います。
※反対咬合とは、自然に噛み合わせた時に上の歯が下の歯の内側に入り込んでしまう噛み合わせのことです。

3歳児健康診査時の反対咬合に対応できる機能的顎矯正装置

  • ・早期初期治療
  • ・被蓋の改善
  • ・舌圧と口唇圧のバランスを保つ
  • ・舌を高位に保つ機能

ムーシールドは口腔周囲筋群の不調和を整え、正常な筋機能に導き、正常な咬合に誘導する装置です。
遺伝的な反対咬合の家系に限らず、成長に伴い再び治療を必要とする可能性があります。

ムーシールドの装着

口の中にはめている時間が長いほど、変化が期待できます。しかし昼間にムーシールドを長時間使用することは現実的に難しいと思います。当クリニックでは起きている時の1時間と就寝時に使うことをご提案しています。どうしても難しい場合は、寝ている間だけ装着することから始めましょう。無理をすると装置そのものが嫌になってしまいますので、負担が少ないところから始めます。慣れてきたら、日中にもテレビを見る時や宿題をする時に装着しましょう。また昼間に装置を使う練習をすると、就寝時上手に使えるようになるのに役立ちます。

ムーシールドの作用

口を開けて寝ていても唾液を嚥下する時にはほぼ口を閉じます。そのために筋肉が動く際、顎を正常な位置にもどすようムーシールドの作用によって筋肉が訓練されます。ムーシールドを外しても元にもどらないようになるまで1年位かかるケースが多いです。

ムーシールドを正しく使うために

歯科医師による定期的な観察が必要です。また、調整を必要とする場合があります。指示に従って忘れずに通院してください。どのような装置で治療しても改善できない場合があることはご了解ください。また、改善状況が遅れている場合は、寝相、つまり睡眠時の姿勢が関係することもあります。上を向いて寝ましょう。
最後に、受け口(反対咬合)の子どもの場合、治療の時期や方法を巡って、歯科医師の間で意見が分かれています。
当クリニックでは、その点について十分お話しさせていただいた上で、機能的要素が原因ならムーシールドによる治療をご提案します。

〈ムーシールドには3歳児用Sサイズと6歳児用Мサイズがあります〉

【成分】
ポリメタクリン酸メチル(PMMA)

【用途】
不正咬合治療を目的とした歯列矯正装置。
本品を装着することによって顎が正常に成長するように促すものです。

【適応】
Sサイズは乳歯列期(3歳~5歳位)の反対咬合に使用します。(早期初期治療)
Mサイズは第一大臼歯萌出期以降(6歳~11歳位)の反対咬合に使用します。(第Ⅰ期治療)
第二大臼歯萌出期以降は技工操作により、既製品の床縁をレジンで延長するか大きなサイズを製作することが考えられます。

【使用方法】
〈試適〉
顎歯列、舌小帯などの適合をチェックします。
不適合部の調整(削除、研磨)を行います。
〈装着〉
装着は主に就寝中とします。
歯科医師の指示に従い、およそ1年間を目処に使用します。
本品を装着していない時はリテーナーケースに入れて保管してください。
リテーナー洗浄剤で洗浄しましょう。

【作用機序】
上口唇圧を排除し、口唇圧のバランスを整えます。
低位舌を改善し、高位で機能させ、逆被蓋の改善を促します。

小学生の歯並びの治療(トレーナー編)

乳歯から永久歯に生え変わる、大切な時期です。六歳臼歯は、噛み合わせの基本となります。まず、むし歯にしないようにするとともに、歯並びもチェックします。この年代は、口呼吸をはじめ、舌や唇の悪習癖、さらに寝相(睡眠時姿勢)が原因で歯並びを悪くします。

子どもたちの口の中を見ると、整った歯並びの子が少なくなりました。この原因は、ファスト・フードに代表される軟食化だけではなく、口呼吸や指しゃぶりなどの誤った口の使い方、さらに悪い寝相(睡眠時姿勢)によるものと考えています。
まず、口呼吸は、子どもだけでなく大人までにも蔓延した誤った呼吸の仕方です。それは、口呼吸は、鼻を使った正常な呼吸法である鼻呼吸に比べて、呼吸が浅くなるからです。空気が乾燥した冬では、口呼吸は風邪やインフルエンザに罹りやすくなります。是非、口を閉じ、鼻から息を吸うようにしてください。
トレーナーは、小学校低学年(7~8歳)の歯並びの悪い子どもたちの、唇や頬っぺたの筋肉の再トレーニング(筋機能訓練)に有効な装置です。重度の受け口の子や、花粉アレルギーなどで鼻づまりがひどく、鼻呼吸ができない子を除き、ほとんどの子どもに使ってもらうことができます。
そしてこのトレーナーの第一の目的が、鼻呼吸の習得です。次に、口の中の力持ちである舌を、正しい位置に保つことです。
つまり上顎の前歯のすぐ後ろに、いつも舌の先を持って来ることです。こうすることによって、上顎の裏側から十分に舌の力が加わり、上顎の歯並びを良くする作用が期待できるのです。逆に、下唇を噛む癖は歯並びを悪くするので、トレーナーを装着することによって悪い癖を正すことができます。
大変なすぐれものであるトレーナーですが、寝相が悪いとその作用を発揮できません。上を向いて寝る習慣をつけましょう。またトレーナーは既製品ですので、その子に合わせた調整が必要になります。そのため歯科医師による定期的な観察が必要です。指示に従って忘れず通院してください。またどのような装置で治療しても改善できない場合があることはご了解ください。

トレーナーの補足説明

子どもの成長期に、口呼吸、舌突出癖、間違った嚥下や寝相があると歯並びを悪くします。この乱れた歯並びを起こしている原因を正していくことが大切です。その治療目標は、まず口唇閉鎖と鼻呼吸の獲得で、次に正しい舌の位置と正しい嚥下方法の獲得です。成長期であるからこそ、誤った呼吸方法と乱れた口の使い方を正し、上を向いて寝ることで、正常な顔面の発達と整った歯並びを獲得しやすくなります。